【漫画26】地上の楽園
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日本には御霊(ごりょう)信仰というものがあります。
律令制度が整ってきた8世紀半ば頃から、無念の死や怨みを持って死んだ人物の死後、疫病や飢饉、落雷などの災いが起こり、それを亡くなった人物の怨霊の仕業とし、「神」として崇めることにより、その怒りを鎮めるものです。
日本には様々な御霊がいます。八所御霊(はっしょごりょう)や日本三大怨霊など。
そのトップバッターであり、筆頭格の人物が早良(さわら)親王です。
彼は桓武天皇の弟でしたが、政治闘争に敗れ最期は流刑の最中、憤死したと伝えられています。
早良親王の死後、様々な怪異が起こり、これを鎮めるため御霊会(ごりょうえ)という儀式を行いましたが、それでも慰霊できず、怪異が続きます。
そこで、早良親王に「崇道天皇」の号を贈り、神として祀ることにしました。
ちなみに菅原道真も代表的な怨霊としてよく出てきますが、彼が怨みを持って死んだという史実はありません。
大宰府着任後も京にいる家族から食べ物が送られてきたり、大宰府の人々から慕われていたことから、罪人として左遷されながらも、2年という短い大宰府での人生を全うして生き抜いたのかもしれません。