【漫画】初夢【大神さま第1柱】
皆さんはどんな初夢を見ましたか?
せっかくならいい夢をみて、新年を気持ちよく迎えたいものですね。
縁起のいい初夢を見る方法として、『初夢枕紙(はつゆめまくらがみ)』という風習があります。江戸時代から大正初期にかけて流行っていました。
宝船に乗った七福神や獏(バク)の絵を紙に描いて、それを元旦の夜に枕の下に敷いて寝るというものです。
初夢枕紙にはいろいろな描き方があります。
宝船の帆に「獏」の字を書いたもの、獏の絵だけのもの、宝船と獏を組み合わせたものなど。
宝船に乗った七福神は吉夢を運び、獏は悪夢を食べてくれるといわれています。
獏は古代中国で夢を喰って生きるとされた伝説上の霊獣で、鼻は象、目はサイ、尾は牛、脚は虎に似ているとされています。
もしも悪夢を見た時は、起きた後「夕べの夢は獏にあげます」と3回唱えると、獏が悪夢を食べてなかったことにしてくれます。
夢占いは平安時代の書物に既に登場しており、江戸時代には夢占いの解説書のような本も出回っていました。
「夢解き師」という見た夢の意味を読み解く職業もありました。
古来から日本人がいかに夢に対して関心が高かったか分かりますね。ちなみに平安時代、夢を見るのは高貴な者のみとされていました(庶民も当然見ていたと思うけど、どう思ってたんだろう…)
初夢といえば一般的には1月1日の夜から2日の朝にかけて見る夢とされていますが、正確には新年に入って最初に見る夢のことです。なので、「夢を見なかった」、「見た気がするけど忘れた」という人も必ずチャンスはあります。
ちなみにこの初夢枕紙、現代でも絵を配布している神社があるそうです。
見かけたら、それも何かのご縁。ぜひ入手していい初夢を見てくださいね!