あまてる茶房

八百万の大神さまが繰り広げるほのぼのコメディ漫画

【漫画34】悲劇の始まり~国譲り第五章

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国譲りの交渉の際、3番目に地上へ派遣した神様が天若日子アメノワカヒコ)です。

彼は大国主大神の娘と結婚し、自分が葦原中国の王になろうと企み、8年経っても高天原に戻りませんでした。

これを不審に思った天照大神高御産巣日神は鳴女(なきめ)という神様を派遣して、使命を果たさない理由を天若日子に問います。

鳴女が天若日子の家の前で大声で泣くと、「この鳥は泣き声が不吉だ」として、天から授けられた天之加久矢(あめのかくや)で鳴女を射抜き、その矢は天照大神の元まで飛んでいきます。

そして、血が付いたその矢を見て「天若日子は命令に背かず、悪い神が飛ばした矢なら、天若日子に当たるな。もし天若日子に邪心があれば、この矢に当たれ」と言って、矢を下界に投げ返します。

矢は就寝中だった天若日子の胸を射抜き、死んでしまいました。

 

それにしても、1人目は地上に行くこともせず早々にリタイア、2人目は家来に寝返り、3人目も裏切るなんて、部下の管理も大変ですね…。