【漫画38】悲劇の始まり~国譲り第9章
地上を地の神から天の神に譲り渡す国譲り交渉の際、建御雷神は大国主大神から『自分より先に息子たちに聞いてほしい』と言われます。
そこで、建御雷神は出雲国の三穂之碕(みほのさき)で魚釣りをしていた事代主神(コトシロヌシノカミ)の元へ訪ねます。
(事代主は大国主の長男にあたる神様です。)
事代主は「この国を譲りましょう」とあっさり快諾。
そして、船をひっくり返してその上に青柴垣(あおふしがき)を作り、その中に隠れてしまいます。
国譲り神話も記紀やその他の書物によって記述が違います。
古事記では魚や鳥の狩りをしていた事代主を別の使者が連れて帰って訊ねたり、日本書紀では「父は去るべきだ」とまで言って、最後は海の中にどぼんと隠れたり。
どちらにしても、事代主という神様は天津神に対してかなりビビっていたようですね…。