【漫画53】八幡くん
明治以降、各地で産土神(土地の神様)や氏神を廃し、より霊威が強い稲荷や八幡、天神などへ祭神を書き換える動きが強まりました。
古来よりその土地を護っていた産土神や氏神は押しやられたり、消滅してしまいます。
代表的なのは政府の意向により、牛頭天皇(ごずてんのう)を祀っている神社はスサノオに変更したというものです。
この祭神変更は日本の歴史で度々起こります。
明治以前にもその時代の政権に配慮して、祭神を書き換えたり、名前を隠したりする例が見受けられます。
縁結びで有名な出雲大社の主祭神も今は大国主大神ですが、平安時代までは大国主大神、鎌倉時代(神仏習合)以降はスサノオ、明治時代(神仏分離)以降にまた大国主大神に戻る、という変遷を辿っています。